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公演延期のご挨拶

 


私たち芝居屋風雷紡は、8月11日から「劇」小劇場で行う予定だった第十四回公演『赤き方舟』の、

公演中止を決定いたしました。


皆様がご存じの通り、新型コロナウイルスの影響は全く収まらず、新規感染者は連日過去最高を更新しています。

このような状況の中、このまま公演を強行することは、公演関係者、特にお客様の安全を確保できないと判断し、

決定に至りました。


関係者のPCR検査が済み、全員陰性が判明し、直接顔を合わせての稽古に移ろうとしていた矢先でした。

苦渋の決断です。

台本もでき上がり 、チラシも刷り上がり、オンラインながら稽古も進み、チケットも徐々に売れ始めていた最中、

公演中止を決定しなければならないことは、本当に辛い決断でした。


昨年も公演を中止しました。

「きっと来年はコロナが収まっているだろうから、来年に仕切り直そう」という思いでした。

しかし現実は、収まるどころか昨年よりもひどい状況になっています。

再びこのような夏が来ることを誰が予想したでしょうか。

無念の思いです。


配信公演や無観客公演は考えていません。

芝居屋風雷紡は、お客様と劇場空間で場を共有することを大切にしているためです。

私たちは『赤き方舟』を沈めることなく、劇場で公演できる機会を狙っていきます。

このような状況の下、それでもチケットをご予約いただいたお客様、

スケジュールを調整してくださっていたお客様にどれだけ救われたかわかりません。

ありがとうございます。

そのお客様の存在を力に変えて、今はただ、方舟をもう一度出航させる準備を進めることとします。


公演を楽しみに待ってくださっていた方たち、本当に申し訳ありません。

方舟は一旦、錨を下ろします。

再び皆様の前に姿を現す日まで、どうかお待ちください。


緊急事態宣言下の夏が盛りです。

感染対策を万全になさって、どうぞご自愛ください。
再び、劇場で皆様とお会いできる日を心待ちにしています。

 

 

2021年夏 芝居屋風雷紡代表 山村 鉄平

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